oshikoku-01
H14.5.25〜
松戸市内のお寺の巡礼に鞄持ちで参加させていただきました。これまでもお四国八十八ヶ所の札所は何ヶ寺かお詣りしたことはあったのですが、通しての参拝は初めてでした。
八十八ヶ所は徳島県から始まります。
二番札所・極楽寺のお大師さまお手植えの伝説
がある「長命杉」。このあたりは札所と札所の間
隔が短く、ゆっくりとお詣りされる方は少ないよう
です。
四国には「お接待」という麗しい習慣があり、篤
信の信者さん達が、巡礼の私たちにお菓子や
お茶を振る舞ってくれます。
巡礼している人達を「お大師さま」と見るのです。
お昼ご飯を食べた寿食堂というお店で、廊下に
小さな座布団がずらりと並んでいました。
実はこの座布団には八十八ヶ所のお寺の「お砂」
が縫い込まれており、この上を歩けば、八十八ヶ
所をまわったのと同じ功徳があるというわけです。
甲子園の土、、、とは意味が違いますけど、大勢の
思いが染み込んでいる点では似ています。
いただいたおうどんもおいしゅうございました。
“南無大師遍照金剛”
十二番・焼山寺(しょうさんじ)に行く山中で、瞑想
にちょうどいい場所があったのでちょっと座禅を組
みました、というのはウソで、座禅を組んでいる他
のお坊さんを背後から激写。
この変わった寺院名の由来は、昔ここには妖火を
吐く大蛇がおり、来るものを阻んでいたが、お大師
さまにより鎮められたというものです。
杉の大木を縫って歩く、趣のある参拝道です。
十四番・常楽寺の境内にはあららぎ(イチイ)の
霊木があり、頭上の木の股に、あららぎ大師と
呼ばれるお大師さまが座ってらっしゃいます。
糖尿病で苦しむ老人にお大師さまが霊木を煎じ
て飲ませたところ忽ちに病が癒えたそうです。
そこでその霊木をここに植えたところ、このように
巨大に成長したといわれています。
常楽寺の境内は流水岩と呼ばれるごつごつと
した岩がむき出しになっています。まるで海か
渓流にきたかのような見事な眺めです。
ご本尊は弥勒菩薩で、八十八ヶ所で弥勒様が
ご本尊であるのはここだけです。

〜弥勒菩薩御真言〜
オン マイタレイヤ ソワカ
二十番・鶴林寺で青い目のお遍路さんに遭遇。
早速イングリッシュカンバセーション、、、と思っ
たらこの方、日本語ペラペラでした。
ここの仁王門は、仁王様の代わりに阿吽の鶴が
います。
【鶴林:かくりん】
お釈迦様がインドの沙羅樹林で亡くなられた際に、
木々の梢が悲しみで白く枯れ果て、まるで鶴の林
のようになったという伝説があります。
二十一番・太龍寺はロープウェイで本堂のすぐ
下まで登りました。
「ああっ!あそこでお大師さまがご修行なさって
いる!」誰かが叫びます。
ちょうどこの写真のまん真ん中です。
その他幻の日本オオカミの家族(の像)もロープ
ウェイから見ることができるます。はい。

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二十二番・平等寺の山門。ぺかーっと明るい境内
です。山号は白水山といい、大師が井戸を掘ると
乳白色の水が湧き出たという。現在でもその井戸
はあり万病に効くというので一口いただきました。
無色透明でしたが。
本堂にはお四国でご利益をいただき、不治の病が
治った方々がその療養中に使用した器具を奉納し
てあります。次は二十三番・薬王寺そしていよいよ
高知県へ入って行きます。
番外札所・御厨人窟(みくろど)。青年大師がこの
洞窟にこもって虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじ
ほう)という行を修めた際、明星が口中に飛び込み
体中が光り輝いたとされています。
そして、ここから見える景色はまさに空と海。
お大師さまはここでこれから自分は「空海」と名乗
ることに決めるのです。
今では大師信仰の重要な参拝場所であり、ロウ
ソクの火が絶えることがありません。