hasedera

H15.4.28

真言宗豊山派・総本山長谷寺の仁王門です。
仁王門には阿吽の仁王様がいらっしゃりお寺の
門番をしております。雷様なら雷門です。
阿吽とは物事の最初と終わりを意味します。
人は皆、「あ」と口を開けて生まれ、「うん」と
閉じて死んでゆきます。
さあ、この門をくぐると人生の始まりなのです。
長谷寺名物の屋根の着いた登廊(のぼりろう)
です。全部で108間、399段あります。階段を
登りながら108煩悩を落としてゆき、399段を
上り400段目、四(死)を越えたところで本尊
十一面観音様にお会いするのです。
GWウィークの時期は登廊の脇は一面の牡丹
です。1000年以上も昔、唐の皇帝夫人が観音
様の霊験をいただいた御礼にと長谷寺に宝物に
添えて牡丹の苗木を寄進したことに端を発しま
す。
さて皇帝夫人にどのようなご利益があったか、、、
私を美人にして!」という願いがかなったそう
ですよ!
本堂の内側から外を眺めます。昼間でも幽玄の
趣があります。ここは和歌で知られた西行法師
が、出家の為に泣く泣く別れた妻と、涙の再会を
果たした場所でもあります。
本堂の外舞台です。舞台のあるお寺は沢山あり
ますが実はここ長谷寺を参考にして立てられた
ものが多いのです。
ほとんどのお寺は舞台からの眺めは取り立てて
言うほどではありませんが、ここ長谷寺の舞台
からの眺めは最高ですよ。
舞台から視線を下に移すと今登ってきた階段や
伽藍が一望できます。右隅に見えるのは天狗杉
といわれる巨木で、英岳という長谷寺のお坊さん
が自分の勉強の邪魔をした天狗を恨まずに、
「かえって、負けてなるかとがんばれたよ」と
言って住処に残してあげたというものです。
本堂から五重塔を望みます。丸い灯籠は「長谷
型灯籠」と呼ばれるものです。私は知り合いを
案内するときはいつもここで写真を撮ってあげ
ます。
ちなみにシャッターの合図は
「ハイ、ぼーず」です。
初瀬の巒月(はせのらんげつ)という長谷寺に
しか無い牡丹です。牡丹色の花びらの端が白く
縁取られています。
長谷の山々の峰が月に照らされている様子を
表す名前だそうです。
他にも豆緑(とうろく)という緑色の牡丹や、初烏
(あけがらす)という黒い牡丹など、150種類、
7000株の牡丹が咲き競います。
この牡丹と秋の紅葉の時期には境内の数カ所で
随時法話が行われております。
写真の場所は無料休憩所で、お茶を飲んだり、
お弁当をいただきながらリラックスしてお話しが
聞けます。
本坊中庭より長谷寺の本堂を仰ぎます。境内は
起伏に富んでおり、階段をのぼった疲れも、素晴
らしい景色や、霊験あらたかな観音様のお陰で
あっという間に吹き飛びます。
長谷の観音様は12b以上あり、木彫りでは日本
で一番大きな観音様です。
わらしべ長者など、ご利益をいただいたお話も
多数伝えられております。
法話会場以外にも、境内にはたくさんの青年僧侶
がおり、説明やお話しをしてくれます。
カメラのシャッターも気軽に頼んで下さい。
その際はやっぱり「ハイ、ぼーず!」といいますの
でしらけないように!
この年は、急にマジックやジャグリングをする
爽やかなお坊さんがいたとの情報も寄せられて
おります。あっ、私のことですね。

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