osaka teramachi
H16.10.19
 大阪には1000ヵ寺ものお寺があり、これは全国2位で愛知県に次ぐ寺院数です。そしてそのうち300が、夕陽丘と呼ばれる天王寺地区にあります。これは太閤秀吉の政策によるもので、夕陽丘といっても総理大臣とは関係ありません。

 どのお寺も建物もおもしろいが住職がとにかくおもしろい。エネルギッシュで破天荒です。無口で何を考えているか分からない、という坊さん像はいつくらいからできてしまったんでしょう。やはり坊さんはいつの時代でも革命家なのです。
呼吸する寺、應典院。大阪の都市部にあるこのお寺、コンクリート打ちっ放しの本堂はどう見ても本堂に見えません。しかし入り口に仏教法語ポスターなんかが貼ってあり、その脇にはお地蔵さんがお祀りしてあります。
中に入るといきなりこんな感じ。ロビーは若者でいっぱいです。年間3万人の若者がここに集うそうです。壁には演劇やフォーラム、シンポジウムなどの案内がびっしり。
壁はギャラリーとしても利用されています。この日は前衛的な芸術作品が展示されていました。「俺も作品を展示してもらいたいな」と、つい思ってしまう空間です。

ちなみにここ應典院を設計したのは後で出てくる一心寺のご住職です。
應典院のすぐ側の心光寺。これまた、すんごい本堂です。近代名建築として国の登録文化財に指定されてるそうです。
ぎょぎょっ!さすが大阪です。ここは清水寺。しかし、いくらなんでも京都の清水を真似てコンクリートで舞台を作ってしまうとは、、、。
ちょっと歩きますが、雲雷寺。ほとんど教会にしか見えません。とんがり屋根のすぐしたに梵鐘をならす撞木が少し飛び出て見えます(^^)。
境内は結構ひろく散歩の途中でちょっと休めそうです。
街の様子は基本的にはこんな感じ。ビルに囲まれてお寺が点在しております。
そして、一番たまげたのがここ一心寺。四天王寺のすぐそばです。真ん中右に見えるのは通天閣。
まず仁王門にびっくり。こんな仁王様見たことあります?こちらの住職は建築家であり、様々な賞も受賞されてます。当然この奇抜な山門も設計はご住職です。



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一心寺の納骨堂。お祀りしてあるのは体躯堂々たる阿弥陀様。しかしただの阿弥陀様ではないのです。
実はここの仏さまは全て「お骨」で出来ています。江戸時代から現在まで納められた遺骨で合計十二体の阿弥陀様が造立されました(うち六体は戦災で消失)。
一体に四万人(!)分のお骨が使われています。
一心寺三千佛堂のロビー。実はこの地下は劇場になっていて、演劇や落語会が常に催されています。
とにかくわっしょいわっしょい活気があるお寺です。

脇にあるお土産物屋さんも楽しいです。
三千佛堂内部。イスラム教のモスクを参考にしたとのことですがもう凡人の私には理解不能です(^^;)
椅子の背もたれにはお経本が常備されていてみんなで声を揃えてお勤めが出来るようになっています。このお経本も大変わかりやすく素晴らしい!一冊欲しかったんですが「持ち帰らないで下さい」と書かれてました、、、。

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