私たち人間の心の荒廃が叫ばれ続けておりますが、その顕著な例として他の生き物の「いのち」の軽視があると考えております。かつて日本では牛や馬を家族同様に扱い、地域によっては母屋の一角に住まわせていたとも聞きます。そして役目を終えた後は非常に手厚く葬ったそうです。このようなことは世界的にも大変珍しく、動物園で動物の供養をするのも世界中で日本だけとも言われております。私はこれは日本人の大変麗しい伝統であり途絶えさせてはならないと思っております。
現代は空前のペットブームと言われております。ペットショップで売れる犬にもブームがあるそうで、私が記憶にあるだけでも、『動物のお医者さん』というコミックのブームでシベリアンハスキーが、サラリーマン金融のCMの影響でチワワが、また携帯電話のCMの影響で北海道犬が、、、、
犬は10~15年は生きるはずなのに、ブームは年ごとに変化していきます。現代の華やかなペットブームの陰に、一日になんと約1000頭、年間で30万頭以上の犬や猫が動物愛護センターで殺処分されております。円東寺のある千葉県での殺処分頭数は残念ながら全国上位の多さです。処分の方法は、経費削減のため窒息死、圧力死など。安楽死とは程遠いのが現状です。
春のお彼岸の中日、つまり春分の日にご家庭で大切に飼われたペットのほかに、生体実験で命を奪われた、保健所で処理された、道端で不遇な事故にあった、棲みかを追われ息絶えた、全ての生きとし生けるものを供養する事を発願しました。また併せてペットの納骨を境内の動物供養塔に行うことと致しました。
※春分の日は祝日法で「自然をたたえ、生物をいつくしむ」ことを趣旨としております。
慰霊祭の流れ
春分の日当日
14時
本堂にて法要。参列の皆様はどなたでもご焼香いただけます。
お布施はお車代程度を目安にしてください(お焼香のみの方は不要)。
14時30分
外へ移動して納骨。お線香をあげて動物供養塔にお参りになってください。
晴れている時は外で、雨の場合は本堂内で短いお話。
15時
終了です。
動物供養塔へ納骨を希望される方は、永代納骨料として10000円をお納め頂きます。基本的に三回忌までは個別に納骨、三回忌以降は合祀となります。納骨後の年間管理費等は一切いただきませんが、お近くにお立ち寄りの際はお花とお線香を手向けてくださいますよう。
当日、参列できないが納骨を希望される方は、年間を通じていつでも構いませんので、事前にご連絡の上、お骨をお寺にお持ちください。責任を持って当日までお預かりご回向をし、代わりにお納めします。
その際はお車代程度の【お布施(当日の供養料として)】と、【永代納骨料10000円】をあわせてお持ちください。
円東寺の動物供養塔は、流山市市野谷に点在していた馬頭観音の石碑六体を境内に転座いただく際に、同時に基壇部として納骨空間を作ったものです。(平成20年夏建立)
お花たて一対と線香炉がございますのでお参りください。
場所は東側入口脇です(令和元年に移設。写真は移設前のもの)。
ご納骨時は、納骨堂内部の上の棚に安置します。二年目は下段に移動し、特にご希望が無い場合は、三年目に合祀させていただきます。
納めるペットに種類の制限はございませんが、なるべく事前にお申し込みください。
【納骨時に必要なもの】
お布施:お車代程度を目安に
永代納骨料:10000円
その他、卒塔婆をお建てする方は 一基:3000円
その他、お墓参り用の供花とお線香。参列は普段着で結構です
※当寺には、ペットを火葬する施設はございません。お骨にしてから、安置ご供養致します。
ペットの遺体は各市町村の公営火葬場にてお骨にしていただけます(流山市の場合はウイングホールでは無く、野田市斎場が扱っております。骨壺等も同じ場所で買えます)。民間の火葬業者もございますが、料金は公営に比べ、高額です。
犬の十戒
(作者不詳の詩です。ご参考までに)
1.
私と気長につきあってください
(Give me time to understand what you want of me.)
2.
私を信じてください。それだけで私は幸せです
(Place your trust in me. It's crucial to my well-being.)
3.
私にも心があることを忘れないでください
(Be aware that however you treat me I'll never forget it.)
4.
言うことをきかないときは理由があります
(Before you scold me for being lazy, ask yourself if something might be
bothering me.)
5.
私にたくさん話しかけてください。人のことばは話せないけど、わかっています
(Talk to me sometimes. Even if I don't understand your words, I do understand
your voice when it's speaking to me.)
6.
私をたたかないで。本気になったら私のほうが強いことを忘れないで
(Remember before you hit me, I have teeth that could hurt you, but that
I choose not to bite you.)
7.
私が年を取っても、仲良くしてください
(Take care of me when I get old.)
8.
私は十年くらいしか生きられません。だからできるだけ私と一緒にいてください
(My life is likely to last 10 to 15 years. Any separation from you will
be painful for me.)
9.
あなたには学校もあるし友だちもいます。でも私にはあなたしかいません
(You have your work, your entertainment, and your friends. I have only
you.)
10.
私が死ぬとき、お願いです、そばにいてください。どうか覚えていてください、私がずっとあなたを愛していたことを
(Go with me on difficult journeys. Everything is easier for me if you are
there. Remember I love you . . .)
イギリスのことわざ
子供が生まれたら犬を飼いなさい。
子供が赤ん坊の時、子供の良き守り手となるでしょう。
子供が幼年期の時、子供の良き遊び相手となるでしょう。
子供が少年期の時、子供の良き理解者となるでしょう。
そして子供が青年になった時、
自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう。
動物愛護読本
『犬を飼うってステキですーか?』など。ペットを飼う前、そして飼ったあとも読みたい感涙必至で珠玉の冊子がダウンロードできます。