流山立木観音ができるまで
円東寺境内の樹齢四百年の公孫樹(イチョウ)が、千葉県区画整理事業のため伐採されることになりました。この大樹を後世に残すため、檀信徒が一丸となって運動を興し、大勢のボランティアの方々と共に、東日本大震災慰霊のための立木(根がついたまま彫りすすめる)の仏像造立を発願いたしました。
すべての求める方々を慈悲の心で救ってくださる御仏であること、また平成23年(2011)3月11日という日を忘れないために、十一という数字、その両方の意味を込め、刻むのは十一面観世音菩薩様と定めました。このページはその造立の記録です。
平成25年
これまで風雪に耐え、地域を見守り続けたイチョウに対し、報恩謝徳の法要を営みました
(平成25年11月16日)


畠山誠之仏師と円東寺住職によるノミ入れ


重機による伐採(平成25年12月2日~3日)





大勢の方々に一ノミ入れてもらいました。自分で削りとったイチョウの木片は記念にお持ち帰りいただきました。


ときには、大勢の見学も

平成26年
10月9日 チェーンソーで粗削りをしています。おが屑がすごいです。

11月28日 観音様の姿が見え始めました。


ちなみにその頃の円東寺周辺はこんな感じです。

平成27年
1月4日

3月22日
鬼神の形相で一心に彫り進めています


8月3日
11面のうち、真後ろに位置する大笑面。最終的にこちらを含め、11のお顔が取り付けられます

ちなみに、この頃の円東寺周辺はこんな感じでした。赤い丸が立木観音です

12月18日
お足元もだいぶ掘り進みました

平成28年
2月22日
右脇が貫通しました


8月28日
イチョウの木はまだ生きています。皮を剥いでいない部分から芽が次々と出てまいります

平成29年
平成30年
令和元年
令和2年
12月15日
観音堂建設委員会発足
令和3年
4月11日
手の先や、十一の御顔は別の部材で彫り、あとから取り付けます


5月23日
上に乗るお顔が勢ぞろい。前列の小さなお顔は、東日本大震災で亡くなった方々を悲しむお顔です

5月30日
ついにお顔が乗りました

観音堂建築が始まるまでのメンテナンス用足場を設置

6月26日
大勢の見学の方々に説明をする畠山仏師。風雨にさらされないよう、巨大なビニールシートで覆われています。これはこれで貴重な御姿です

10月23日
御堂の建築が始まり、シートが外されました

おみ足は皆さんに直接手で触れてもらえるように準備をしています

令和4年
3月6日
流山立木観音開眼と御堂の落成慶讃法要が厳修されました
大勢のかわいらしいお稚児さんたちが法要に華をそえてくれました

流山市内の真言宗寺院ご住職方に御助法いただいての開眼法要


法要終了後、参列いただいた皆様へ御礼挨拶をする住職

記念撮影
(前列:職衆の御僧侶方、円東寺住職 畠山仏師、(株)須藤建業会長、地元選出代議士、流山市長をはじめとする御来賓の皆様 後列:円東寺役員、招待随喜御住職方、御来賓の皆様、仏師方、関係諸氏)
